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三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(9), p.640 - 651, 1977/09
被引用回数:1大型高速炉の多数本制御価値を評価する方法が高次摂動法を用いて展開された。これより多数本制御棒間の相互作用を異なる物理的過程を含む個々の成分に分けて理解することが可能になり、また、相互作用の強さに応じて、2本、3本、・・・制御棒間の相互作用の組み合せで評価する新しい方法が提案された。この方法をPHENIXの実験データおよびMONJUに適用した結果、原型炉級の高速炉の多数本制御棒間の相互作用は2本の制御棒間の相互作用の組合せで充分に評価出来ることが明らかにされた。一方、1000MWe高速炉では制御棒間の相互作用が強く、上記の方法では不充分であることが数値計算で示され、この困難性を克服するために、上記の方法に「擬似制御棒」なる概念が導入された。この方法を用いると、1000MWe高速炉で19本および18本制御棒価値を2%の範囲内で推定可能になり、その有効性が立証された。しかし、列間の相互作用の評価には若干の問題がある。
三谷 浩
Nuclear Science and Engineering, 51(2), p.180 - 188, 1973/02
被引用回数:25反応度の変化を任意の高次項まで計算出来る摂動公式を簡潔な形で与えてある。通常、摂動の高次項を計算するには、固有函数展開の方法が種々の分野で広く用いられている。この方法を直接原子炉の計算に応用する時、種々の困難がある。特に非摂動系での固有函数を求めることが、裸の体系以外は非常に困難である。固有函数展開の方法を用いなくても、非摂動系でのadjoint functionを重み函数に選ぶと、高次摂動中性子束と反応度を逐次求めることが可能であることを示す。又この摂動中性子束を中性子の世代別の逐次代入法で解く。得られた公式は非常に簡潔であり、高次摂動項は当然ながら加えた摂動とその周囲の媒質との相互作用を含んでいる。しかし公式に含まれている積分は摂動領域のみにかぎられている。数値計算の結果、1時摂動法は常に反応度を低く見積っていることが明きらかになった。この方法は非常に一般的なので、今後原子炉の計算で広く応用されることが期待される。